寄せ植えのススメ
朝晩の冷え込みも一段と強まって、体調など崩されておりませんでしょうか?
夏の暑さが終わり涼しくなってくると植物たちは再び成長期を迎え、冬に備えて健全な根を張ります。最低気温が15℃を下回るようになってくると多肉植物の類(サボテン・アガベ・サンスベリア等含む)は休眠期に入ろうとします。ほとんどの種類はよほど環境がよくて健全な根を持たない限り屋外での越冬は難しいですので、そろそろ水やりを控えて引っ越しをしましょう。ただ空気の動かなくて光線量も不足がちな室内では植物たちも苦しみます。暖かい日中に明るい窓辺などでたまには日光浴させてあげてください。
さて、多肉植物が相手をしてくれない時期にお勧めなのが晩秋から春までの花や草木による寄せ植えです。
ちょっとしたコツさえつかめば誰にでも簡単にできますのでぜひ挑戦してみて下さい。ほんとに楽しいんで!
まずは作例①
薄いカラーのビオラをセンターに、同系色の草花でまとめた作例です。
使用した苗
①センターにこんもり咲きビオラ
②手前の小さくて白い花はバコバ
③その両脇にワイヤープランツ
④ヒューケラの少し紅葉したやつ
⑤左端に銀葉系の金魚草シルバードラゴン
⑥右端にも銀葉系ロータス
⑦背景には背の高い耐寒性カルーナ
⑧同じく背景にカレックスを入れて自然な感じに
の全8種です。選び方のポイントはまずなんとなく色調を合わせること。赤やら黄やらピンクやらを無意識に植えると、どうしても人造的になってしまいがち。白ベースなら薄いピンクや薄い黄色で統一すれば色を多用しても上手くまとまります。
あとは、高低差を意識すること。背景、真ん中、手前、と両サイドに分けてセレクトします。背景には当然背の高く、まっすぐ伸びる植物を選びます。真ん中くるのはなんとなく主人公ですからこんもりとボリュームのあるものがいいでしょう。手前には下垂系や横ばい性のある植物を持ってくると一気に良くなります。
両サイドの脇役にはカラーリーフや銀葉系の草をランダムに。そんな感じで選んだら、下の写真のように借り並べをします。
あとは鉢に培養土を使って植え込むだけなのですが、苗をポットから抜いて植え込むのでは全部が鉢に入りませんし、粗悪な土に植えられている場合や、根が詰まって生育が悪くなっているものもあります。
背景の方から順番に植え付けていきますが、まず苗を取り出し、ホロホロと土が崩れるような場合は優しくもむような感じで根がちぎれないように土を半分ぐらい落とします。それから軽く握ってコンパクトにまとめてから植え付けてください。
ポットから抜くと根がビッシリと詰まっているものもあります。そういう時はバケツにはった水に根の部分だけを浸し揉むようにゆっくりほぐしていきます。とにかく根を痛めないように。軽く握って水気を切ってコンパクトにまとめてから植え付けます。
粘土質のようなぐちょぐちょねちゃねちゃな土に植えられている苗もバケツに張った水の中で土を洗い落してから植え付けます。
根鉢をコンパクトにすることで苗同士をグッと寄せて植え付けることができるのです。しかも根が張るのが早いので植物たちも元気に成長しますからこのひと手間がポイントです。
以上のことさえ踏まえれば誰でも簡単に楽しめますよー!
これは秋っぽい色でまとめた例。
①主役のビオラ
②手前下垂系ピレア
③手前横ばい系ハツユキカズラ
④紫葉のヒューケラ
⑤背景に千紅花火
⑥同じく背景にワイヤープランツスペード
⑦見えにくいけど脇役にヒペリカム
の構成です。
秋の園芸シーズン真っ盛り。今時期に鉢や花壇に植えておけばぐんぐん成長して健全な根を張るので、寒くて色のない冬を彩ってくれます。
っつーことで、10月27日 日曜日に当店にて寄せ植えのワークショップを開催します!!好きな鉢と苗を8ポット程度選んでいただき、自分で植え付けてみるという企画です。選びきれない場合は大体の好みを聞いてからスタッフが一緒に選びますのでご心配なく。
時間は10:00から16:00までお好きな時に来ていただいて構いません。
料金は寄せ植え 大 お好きな苗8ポット、7~8寸のお好きな鉢、用土込みで
4000円。
寄せ植え 小 お好きな苗3ポット、4~5寸のお好きな鉢、用土込みで
2500円となります。
適正な管理さえしていれば春まで楽しめる鉢植えになるので、切り花と比べると長く楽しめます。
みなさまのお越しをお待ちしております。
*尚、10月20日 日曜日は 第三日曜日の為定休日ですのでお間違えの無いよう宜しくお願いいたします。